2008年09月11日
トーノZEROアニメ感想ポケットモンスター total 2997 count

いかにして敗北を認めるか・敗北を与えるか・人としての品格が問われる問題!?

Written By: トーノZERO連絡先

 トーノZEROのアニメ感想です。

 今日のポケモンDPの感想。

サブタイトル §

「踊るジムリーダー!メリッサ登場!!」

あらすじ §

 ノゾミはメリッサとコンテストバトルしています。

 そこにサトシ達が来ます。

 メリッサはヨスガジムのジムリーダーでした。しかし、自ら更に強くなり、ジム戦とコンテストバトルの両者を取り入れた新しいスタイルを確立すべく、修行の旅をしていたのでした。

 サトシとヒカリはメリッサとのバトルを望みますが、コイントスでサトシがバトルする権利を得ます。

 サトシは、ブイゼル、ヒコザル、ピカチュウという最強メンバーで臨みますが、メリッサは途中でフワライドに進化したフワンテ1体で圧勝してしまいます。

 サトシとメリッサはジム戦を約束し、分かれます。

 その夜、サトシは、催眠術を受けたら勝ち目がないと対策を悩みます。

感想 §

 今回良かったのは、メリッサの圧倒的な力に敗北させられるノゾミやサトシが、きちんと敗北を受け入れている点です。つまり、負けるはずがないと狂乱したり、天狗の鼻をへし折られて過剰にへこんだりしない、ということです。

 これは、ある意味で大人から見た子供の理想像かもしれません。というのは、たいていの場合子供は(更に言えば大人の多くは)、これほど素直に敗北を受け入れられないからです。

 そのような観点で更に言えば、圧倒的な力で勝利を掴むメリッサの態度も見事。かなりの長身で相手を見下ろしつつ、様々な示唆を示しながら相手と向き合う態度は、単なる勝ち負け以上の価値を生み出します。これは、ある意味で大人の理想像と言えるかもしれません。圧倒的な力で子供に勝つことは大人の責務であり、そして戦いを通じて多くの価値を子供に伝えねばなりません。

更に感想 §

 ジムリーダーも修行してもっと強くなりたい。ジムリーダーはゴールではない。そういった認識は、これまでも作中で示されています。何より、ジムリーダー経験者のタケシの存在が、それを強く示します。

 しかし、現役のジムリーダーがこれだけジムを開けて放浪していて良いのか……という問題は残りますね。これはもう、メリッサ本人にも波瀾万丈のドラマがあり得そう。

今回の一言 §

 メリッサの分かったような分からないような不思議な話術。長身と圧倒的な力がありながら、この話術のおかげで親しみを感じさせますね。